日本サイド
土井 健司
グループリーダー
大阪大学大学院 工学研究科 教授
中村 一樹
名城大学 理工学部社会基盤デザイン工学科 准教授
猪井 博登
富山大学 都市デザイン学部 准教授
森田 紘圭
大日本コンサルタント株式会社 主任研究員
高野 剛志
大日本コンサルタント株式会社 技術開発部 室員
宮田 将門
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 主任研究員
安田 篤史
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 副主任研究員
葉 健人
大阪大学大学院 工学研究科 助教
タイサイド
Alisa Kongthon
グループリーダー
NECTEC
Wasan Pattara-atikon
NECTEC
Sitapa Rujikietgumjorn
NECTEC
Teesid Leelasawassuk
NECTEC
Sukhumvit通りを対象に、周辺街路(Soi)と公共交通駅間のシームレスな乗り継ぎを実現するSoiの端末モビリティおよび街区デザインの提案を行います。具体的にはSoiのサイズに適した端末交通としての電動小型モビリティ等による配車サービスの開発及び実証を行い、Soi内の交通の小型化・シェアリングによる渋滞削減効果の検証を行います。また、公共交通駅とその改札階に隣接する商業施設等へのステーション設置に伴う乗り継ぎの円滑化を実証します。以上の検証を踏まえ、街区間のSmart Small Vehicle Service (SSVS)のスムーズな運行を確保するための街区・道路構造と街区間連絡機能の改良デザインの提案を試みます。加えて、信号交差点への安価な画像センサーの配置と画像認識による自動車・歩行者等の交差点交通流の把握を行い、その結果をもとに信号制御の高度化を促す仕組みを提案します。また、効率化された交通流をもとに、交差点や単路部における物理的な道路構造変更等の提案・評価を行うことで、自動車交通流偏重型の道路デザインを人や自転車など多様なモビリティが共存する“Street for all”型デザインの提案を行います。
バンコク都市圏における土地利用・交通に関する政策及びその現状を分析します。特に、バンコク都市圏に特徴的な住区内の袋小路:Soiに着目します。社会実験を行うSukhumvit通りに接続するSoiの土地利用や交通状況、タクシーなどの自動車の流入に伴う渋滞の状況を把握し、タクシーや配車サービスよりも移動人数に対し道路占有面積が少ない移動手段であるSmart Small Vehicle Service (SSVS)の導入可能性を検討します。また、Sukhumvit通りの交通渋滞の状況についても把握します。
SSVSの成立を実証実験で確認します。現地のサービスアパートメント事業者との連携し、サービスアパートメントの居住者のBTS駅までのSSVSオンデマンド型の送迎サービスを実験的に行います。SSVS導入による、移動人数・需要に合わせた最適化と流入交通抑制、道路の占有率の低減効果、およびその事業可能性を検証します。
社会実験におけるSSVSの呼出・配車アプリケーションに加え、時間・費用低減、健康増進、事故リスク低減や混雑回避といった多様な価値に基づく移動代替案を提示するアプリケーションを開発し、これらを統合するMaaSアプリケーションの開発を行います。また、タイ人の気質に合ったユーザーインターフェースを開発します。
駅周辺空間の移動の質を評価するため、QOL 指標と整合的な知覚的指標で歩行空間を評価するWalkability 評価指標と、街路のデザイン要素を整理し、VR ツールを用いて国際的に多様な街路空間の評価を行います。社会実験においては、自宅周辺のSoiでのラストマイルの移動およびSSVS降車からBTS乗車までの乗継に関する移動の質の評価および移動の質を改善するストリートデザインの提案を行います。
バンコクの道路空間では、多くの二輪車を含む多様な交通モードの混在し、ドライバーの運転挙動や車線運用、道路構造はわが国や他の先進国とは大きく異なっています。現地調査やビデオ調査、プローブデータの活用し、バンコクの実態を反映したマイクロシミュレーションモデルの開発を行います。 また、これまで以上の高度な交通モード選択や経路選択を含むMaaSアプリケーションに必要な、30分後1時間後といった短期的な将来における渋滞をより正確に予測するシステムの開発を行います。
自動車志向になりがちなアジア大都市の幹線道路、交差点道路、街区道路を多様な交通モードを尊重するStreet for allへと改善するサイバー・フィジカル両面の施策のガイドラインを作成します。